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「宮内公文書館」と「図書寮文庫」 [2010年公文書管理問題]

先日、宮内庁書陵部に資料閲覧に行く機会があった。
毎度の如く、閲覧許可証が送られてきたのだが、送信元の肩書きが「書陵部図書課宮内公文書館公文書係」になっていた。
「宮内公文書館」とは全く聞いたことのない組織だったので、担当者の方に直接聞いてみた。

宮内庁書陵部には主に2つの資料群がある。
一つは、中近世の手書きの古文書。絵巻物とかも入っていて、要するに皇室が所有している古文書である。
もう一つは、明治以降の宮内省(府・庁)が作ってきた近代公文書である。

担当者の方によれば、来年4月の公文書管理法施行への対応のため、管理法に関わる後者と、そこからは外れている前者とを明確にするために、組織を分けたということである。
前者に当たるのが「図書寮文庫」となり、後者が「宮内公文書館」という分け方になり、図書課の出納係が前者、公文書係が後者に属することになったとのこと。

ただし、どうも中身はまだ詰め切れていないようで、今のところ特に業務などが何か変わったということではないようだ。
「とりあえず分けてみた」というレベルらしい。

4月から公文書係長が交代していたので、「国立公文書館や外交史料館と開示基準を合わせなければ問題になりますよね~」みたいな軽いジャブを放って帰ってきました。
未だに公文書管理法の政令案が出てきませんが、関連部局では着々と何らかの動きは起きているようです。

続報があればまたここで書きます。
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