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伏見桃山陵(明治天皇陵) [天皇関係雑感]

京都に行ったついでに、伏見桃山陵(明治天皇陵)に行ってきた。
前に行ったような記憶があったのだが、風景に全く見覚えがなかったので、どうやら別の所と勘違いしていたらしい。

meiji.jpg
↑明治天皇陵。なんか斜めになってる(^^;)

明治天皇陵は京都の伏見城の跡地にある。
すでに天皇は東京に移っていたのだが、明治天皇は京都で埋葬されることを望んだ。大正天皇以降は東京の武蔵野陵(中央線高尾駅の近く)に埋葬されている。

今回行ってみて気付いたのは、皇后である昭憲皇太后との墓の位置関係である。
明治天皇陵のあるところよりも、皇后の墓の方が標高が低い位置にあるのだ。

これは、大正天皇や昭和天皇を考えると明らかな違いがある。
大正、昭和は皇后陵が真横に並んでいるのである。(ちなみに明治の前の孝明天皇の場合はよくわからない。同じ所に埋葬されているのだが、中がどうなっているのか見えないので。)

明治天皇は山の中腹に埋葬されているんだから、スペースの問題ではと考えられなくもないが、そもそも横に並べるスペースがないところに墓を作ったのだから、並べる意図が全くなかったことは確かだろう。

この差を考えると、皇后の皇室における立場の変化というものが関係しているのかなと思う。それだけ、皇后独自の役割が増え、役割の重要性が増したということなのかもしれない。
ただ、もし大正天皇の妻の貞明皇后が、戦前の帝国憲法下に亡くなっていたらどうなっていたかはわからないが・・・。(亡くなったのは1951年)

なお、伏見に行く前に嵐山の天龍寺に行っていたのだが、そこに後嵯峨天皇と亀山天皇の墓があった。
tenryu.jpg
左が亀山天皇陵、右が後嵯峨天皇陵。

見にくいと思うのだが、仏式のお堂が建っている。
ちなみに明治天皇と比較してもらえばわかるが、全然形式が異なる。かたや仏堂、かたや上円下方墳。
これを見るだけでも、天皇の祭祀がどのように変化をしてきたのかということもわかるのではないだろうか。

最後に、宮内庁には一言述べておきたいことがある。

「参道の長い陵墓にはベンチを置くべきだ!」

何カ所か陵墓には行っているが、いつもこれが気にかかってしょうがない。
参道に入ってしまうと、一切休憩を取れる場所が無くなるのだ。

今回も、地べたに座り込んで休んでいたお年寄りの方を見た。他でも同じような光景を見たことがある。
陵墓のすぐ側には宮内庁職員用の詰め所が建てられており、「聖域だからベンチをおけない」などという理由はないはずである。
こういった配慮がないのは、いかにも天皇しか見えていない宮内庁らしいといえばらしいが、もう少し訪れる人のことを考えた方が良いのではと思う。まあ私が心配することでもないのだが・・・。


おまけ
prince.jpg
帰りがけに、まさかの皇太子と京都駅で遭遇。(高校総体の開会式のために奈良へ向かう途中)
生で見たのは初めて。知識として知ってはいたが、小柄だなあという印象。
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