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公文書管理法案は3月提出? [情報公開・文書管理]

民主党の逢坂誠二衆院議員の本日(12/26)のメールマガジンに以下の文章が記載されていた。

〔引用始〕
2)法案
現在、公文書管理に関し、
有識者からの報告を受けて、
担当部署で法案化の作業が進んでいます。

昨日のその担当官と
意見交換をしたのですが、
驚きの事実が語られています。

法案の国会提出は
3月頃とのことです。

しかし、
この法案化作業の途中で、
国民の意見を聞いたり、
国会議員に説明したりすることについて、
極めて消極的だと言うのです。

つまり有識者の報告受領後、
担当部署と政府内部だけで、
国会提出法案を作成するようです。

こんな非民主的な過程で、
民主主義の基本的な仕組みであるべき
公文書管理法案が策定されるとは、
何とも皮肉な話です。

こんな閉鎖的かつ非民主的な考えを
持っている皆さんに作成される法案ですから、
その内容は、
推して知るべきなのかもしれません。
〔引用終〕

逢坂氏は野党であるということを多少は差し引いて読んだ方が良いとは思うけれども、やはりいくつも気になる点が含まれている。

まずは提出は3月であるということがある。つまり、通常国会の予算審議が一番激化する時期に出されるということになる。
次に、内部で法案を固めきってしまう方向性があるということ。これは政府提案で来る以上、そうなるだろうとは予測していた。ただ、最近、行政学関係から得ている情報によれば、法案の内容は官僚寄りになるのではないかと危惧されるところが強いみたいである。

一番気になるのはやはり3月提出ということである。
きちんと国会で議論できる状況が3月にあるのか、また、民主党を初めとする野党が予算審議のさなかにどこまでこの問題に対して熱心に議論をふっかけるのか、そしてそれが修正される見込みがどこまであるのか。
法案は一度国会に出てしまえば、ほとんど大きく修正することがあり得ないというのが一般的に言われていることだ。
今後どうなるのかが、やはり心配になってきた。

とりあえず3月を待つしかないのだろうけど、そこまで麻生内閣が持つかもわからないしなあ。もし、民主党政権になったときに、改革がもっと進むのであれば政権交代を望むのだが・・・。

さて、この記事で年内の更新を終了します。
天皇の誕生日の感想も、非常に無難な表現に終始しており、特に書くことがなかったのでとりあげなかった。ただ、宮内庁長官発言後の週刊誌は軒並み「千代田と赤坂の対立」を煽っていたなあ。
最近よく、「平成の小泉信三(ご意見番)が皇室に必要」という意見があるけど、たぶん小泉のような立場になれるような人はいないと思う。天皇や皇太子と私的なつながりがあり、見識や風格も世間から認められ、天皇への忠誠心も篤い人物なんて、正直誰がいるのだという感じがするのだ。もっと現実的に侍従職と東宮職の人事交流を盛んにするとかいった地道な努力が必要なのではないだろうか。

今年は「眞子様萌え」のまさかのヒットにより、ブログの読者が大量に増えた年でした。ご愛読いただきましてありがとうございました。また来年もよろしくお願いします。
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コメント 2

逢坂誠二

野党 衆議院議員の逢坂誠二です。(^_^)v

日記へのコメントを有り難うございます。

====

有識者会議の最終報告を精査していますが、やはり問題だらけの印象です。情報公開法の二の舞になる可能性が必然です。

====

法案化の作業ですが、

・ 事務レベルで法案化作業
・ 政府内部で調整
・ 法案原案を与党で調整
・ その後、国民に公開??

こんないつもの手順を予定している雰囲気です。

当然、パブコメもなければ、法案化の過程を公開することもないようです。

密室で作業を進め、世に出た段階では、山のような想定問答を作成して、修正不能を繰り返すのでしょう。

こんな現実のようです。

またお知らせします。

失礼します。
by 逢坂誠二 (2008-12-26 19:53) 

h-sebata

逢坂さん>

ものすごく早いコメントをありがとうございました。びっくりしました。

「野党」という書き方をしたのは、「史料批判」という意味でもあります。もしご不快に思われましたら申し訳ありません。学者の癖です<(_ _)>

直接担当者に会われた方が、そのような危惧を持たれているということは、やはり厳しい状況があるということなのですね。
この問題に関しては、議員の皆様の踏ん張りがカギになると思います。こちらもできうる限り、議論を盛り上げていきたいと思います。民主党には期待しております。
今後とも、よろしくお願いします。
by h-sebata (2008-12-26 21:45) 

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