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たまたま見つけて買った本の紹介を。


研究者のためのアメリカ国立公文書館徹底ガイド

研究者のためのアメリカ国立公文書館徹底ガイド

  • 作者: 仲本 和彦
  • 出版社/メーカー: 凱風社
  • 発売日: 2008/06
  • メディア: 単行本



仲本和彦『研究者のためのアメリカ国立公文書館徹底ガイド』凱風社、2008年

著者の仲本氏は、沖縄県立公文書館のアーキビストとして、アメリカ国立公文書館(National Archives)で太平洋戦争や米軍統治下の沖縄関係の資料の収集を行ってきた方である。
この本は、アメリカ国立公文書館の行き方から始まって、目録の調べ方やコピーの仕方、そして日本関係の史料群の紹介まで、懇切丁寧な解説が書かれている。

はっきり言って、アメリカと少しでも関係のある分野に興味がある人(研究者に限らない)には、
「全員買え!」
と言いたい。
本当にこういう本が欲しかった。誰か書いてくれないかとずっと思っていた。

私は6年前に初めてアメリカ国立公文書館のArchivesⅡ(日本関係の史料は主にここにある)に行ったのだが、本当に途方に暮れて泣きそうになった。
請求書の書き方からしてさっぱりわからない。
目録の探し方も全くわからない。どこから手を付けてよいのか本当にわからない。

調べたい物はメモしていたので、拙い英語で何とかアーキビストの人に助けてもらって、とりあえず請求はできたが、それだけで力尽きそうになった。
やっと史料が出てきてそれを持って閲覧の机に向かったときに、たまたま知り合いの先生を見つけることができた。
その先生の背後に「後光」が差しているように見えたのは言うまでもない。
そこで、請求の仕方など基本的な作業を教えてもらって、何とか作業をすることができるようになったのだ。

この経験があるから、こういうガイドブックがどのくらい重要であるか、痛いほど良くわかる。
また、この本に書かれている公文書史料群の紹介は、普段GHQの史料を断片的にしか見ていない人にとって、その史料がどういった史料群の中から出てきているかも理解できると思う。

かなり小さな出版社から出ているみたいだから、とりあえず手に入れておいた方が良いのではと思う。
この2500円は絶対に無駄にならないと確信します。
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コメント 2

sen2002611

早速、大学図書館の希望図書に申請をだしました。私も、いずれ書店で立ち読みしてから考えたいと思います。まあ、私の研究はアメリカとは直接結びつきませんが・・・。
by sen2002611 (2008-07-16 18:50) 

h-sebata

どうもsenさん。こういうガイドブックは本当に助かりますよ。
著者に敬意を表します。
senさんの分野には確かにあまり関係ないですけど・・・。
by h-sebata (2008-07-17 00:05) 

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