京都御所の一般公開 [天皇関係雑感]
資料調査で京都に行きました。
京都駅を降りてみて考えてみると、京都の市街地に降りるのは10年以上ぶりであることに気づきました。
天皇制研究を始めてから行った記憶が全くないので。
たまたま偶然だったのだが、ちょうど調査に行っている時に京都御所が一般公開されていた。
普段は事前に申込みをしないと見れないのだが、毎年春と夏に5日間だけ自由に入ることができる。
天皇制研究者としては、ここは一度は行ってみたいと思っていたので、調査の時間をやりくりして行ってきた。
写真は紫宸殿内に置かれている「高御座」。
高御座は天皇の即位の礼の時に天皇が座る特別なもので、現天皇の即位の礼をご記憶の方なら、そこに天皇が座り、海部首相がその前で即位の祝辞を述べていたことを覚えておられるかもしれない。当時は政教分離問題で結構もめたものです。
→高御座の天皇の写真(宮内庁のサイト)。並んでいる写真の「即位礼正殿の儀」が高御座の天皇。
京都御所の感想としては、「センスがいいよなあ」というのが率直なところ。
建物自体は、火災で燃えたりしてそれほど古くもないし、戦前までは天皇が宿泊するときによく使われていた(今は同じ京都御苑内の大宮御所の方が使われているはず)ので、微妙に生活感が無くもない。
だからかもしれないが、ふすまの絵とか落ち着く感じ。結構こぢんまりしているし。
ただ、紫宸殿の階段の上まで行かせてほしかったなあ。写真を見ても分かると思うが、高御座は見にくいのだ。あの位置からは。
そのぐらいのサービスはしてくれるといいんだけどなあ・・・
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