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福田康夫氏は首相になるが・・・ [情報公開・文書管理]

昨日、自民党総裁に福田康夫氏が選ばれた。明日にでも首相に就任することになるだろう。

1年以上前のブログに、福田氏が公文書管理に非常に関心があり、官房長官時代に直属の研究会を作ったり、議員連盟を作っていたことを紹介した。
そのときに、私は「福田議員にはぜひとも自民党総裁選に立候補して、首相になっていただきたかった・・・」と終わりに書いたのだ。

さて、その念願の福田首相が誕生するわけだが、あまりにもタイミングが悪いと思わざるをえない。
公文書管理法の制定や国立公文書館の拡充・権限の強化、といった問題は、官僚の抵抗を相当に食らう可能性のある改革である。
そのような政策を、参院で野党優勢という厳しい状況下で取ることが可能なのだろうか。

この公文書管理制度の改革は、「特徴のない」「独自色がない」と言われる福田氏にとっては、かなり突出した政策であると思われる。
また、民主党もこの案には乗ってきやすいだろう。
なんて言っても、ミスター年金・長妻昭議員は、社会保険庁から資料を引き出して、社保庁の闇を表に出したわけである。
情報公開法を直接使ったわけではないが、いかに公文書の公開を進めることが与党攻撃として使えるのかということを学んだのではないかと思うのだ。
また、公文書管理のいい加減さというのも、この一連の騒動の中から理解したのではと思うのだ。

だからこそ、福田氏には首相の間に、この改革を進めて、戻れないところまで行ってほしいのだ。
すでに、その中心的な法案となるはずの「公文書管理法」の素案は、内閣府大臣官房管理室の協力の下で、公文書管理法研究会(総合研究開発機構(NIRA)の委託事業)が作成したものが存在する。(下のAmazonの広告参照)
準備はできているのだ。

公文書管理制度改革には、ある程度の強力なリーダーシップが必要である。
見た目よりも強硬的で決断力があるという報道の通りに、この問題について動いてくれることを願いたい。

政策提言-公文書管理の法整備に向けて

政策提言-公文書管理の法整備に向けて

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 商事法務
  • 発売日: 2007/02
  • メディア: 単行本


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