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宮内庁情報公開訴訟第5回公判 [訴訟関係]

長らくたいした更新ができませんでしたが、本日から復帰します。

昨日、東京地裁で第5回の公判が行われました。
今回、宮内庁から出された準備書面は3通あり、当方からも「求釈明書」を1通提出しました。
向こうからの準備書面の内容は、1通目はこちらの主張に対する反論、2通目は現在までの開示状況、3通目は現文書管理係長(情報公開担当)が就任(2005年4月)して以来の自分の職務内容についての詳細な報告書でした。
さらに、それ以前の文書管理係長が何をしてきたのかについての説明を宮内庁側がすることになったので、次回も宮内庁側が書面を用意するということになりました。
次回の公判は、7月20日(金)11:30からです。

今回の文書を見ていて思うのは、やはり問題は「個人」ではなく「組織」なのだと。
個人としての文書管理係長は、現在の人に関しては、自分の職務内では頑張っているのだろう。それは非常に良くわかった。
それだけの負担を強いている予算や人員の欠如、宮内庁内の調整の困難さ、判断基準が曖昧になりやすい情報公開法の法文そのもの、などなど、個人の力ではどうしようもない大きな問題が、私というたまたま古い文書を請求した人の所で噴出しているということなのだろう。

だからといって、それで納得するわけにはいかない。
このシステムを変えるには、法廷で勝たないとどうしようもないのだ。

ただ今回の3通目の書類を読んでいて思った。「なぜこれだけの説明が、もっと前にできなかったのか」と。
これまでは、証拠書類についてはアップロードしていなかったが、今回の文書管理係長の陳述書は、書類を挙げるときに、一緒にアップする予定。

今回の書類を見て、ちょっと不安があるのが、裁判長はちゃんと「組織の問題」であることを見抜いてくれるんだろうかという点だ。
もし個人の努力という所のみで、情報公開審査の問題を捉えられていたとしたら、大いに同情を引くような文書であることは間違いないと思う。

次回、現在の文書管理係長以前の状況を、宮内庁がどう説明してくるのかはちょっと楽しみ。
結局はここが争点の中心になりつつあるので。


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