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公文書管理委員決定 [公文書管理委員会]

昨日公文書管理委員が任命された。産経新聞の記事より。

公文書管理委員に御厨氏ら
2010.7.6 17:59 産経新聞

 内閣府は6日、公文書管理に関する統一ルールを定めた公文書管理法に基づき新設した公文書管理委員会委員に御厨貴東大教授ら計7人を任命した。同法は平成21年6月に成立。政府は23年4月施行を目指している。ほかの委員は以下の通り。(敬称略)

 石原一則神奈川県立公文書館資料課長▽三輪真木子放送大教授▽杉本重雄筑波大大学院教授▽野口貴公美中央大教授▽東大大学院教授加藤陽子▽三宅弘弁護士

メンバーを見ると

歴史学・・・御厨、加藤
図書館情報学・・・三輪、杉本
アーカイブズ・・・石原
行政法・・・野口、三宅

という分布図であろうか。

歴史学から2名入ったのは意外。代わりに行政学がいないのはどうかと思う。
加藤氏は公文書管理法ができるときの有識者会議から引き続きの登用で、これは予想通り。
御厨氏が意外な人選だったが、たしかに近年資料保存関係のことで発言していることは多かった。資料公開には基本的に賛成の立場だったと記憶しているので、抵抗勢力のようなことにはならないと思う。

図情の二人はデジタルアーカイブズ関係で入ったっぽい。詳しくは私もよくはわからないが、三輪氏はデータベース論、杉本氏は電子図書館などを良く取り上げている。

石原氏はサプライズか。国の公文書管理委員会が地方の一官僚を選ぶのは珍しいのでは。
神奈川県立公文書館の経験からすれば石原氏は選ばれてしかるべき人だとは思うが。自らの地位に縛られずに発言をしてほしいと心から願いたい。

行政法の野口氏は米国の情報公開法などに詳しい。加藤氏と同じく有識者会議からの起用。
三宅氏は情報公開運動の重鎮。この人が入ってくれたのはありがたい。おそらく情報公開法改正との関わりもあるだろう。

正直言ってもっと行政法関係者が入るのかと思っていた。特に宇賀克也氏が外れたのは私には意外。日本国内の情報公開法に詳しい学者が入っていないというのはややどうかなあという感じがする。
ただ、いずれにしろ7名でどこまでできるのか、監視の役割や不服申し立てへの対応なども含め、結構大変なのではないかと思う。

第1回の公文書管理委員会が7月15日にあるようです。傍聴もできるようです。
http://www8.cao.go.jp/koubuniinkai/nagare/pdf/annai1.pdf

しかし申し込みがFAXだけとはいかに?なんでメールとかじゃダメなのかがわからないなあ。
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