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福田首相の今日の発言 [情報公開・文書管理]

今日の毎日新聞。記事を貼っておきます。

福田首相 「急に辞めちゃったことも」公文書の重要性強調
9月4日18時47分配信 毎日新聞

 「政権は間違いなく代わりますけれども、この政策は、重要政策は変わりません」。福田康夫首相は4日、政府の「公文書管理の在り方等に関する有識者会議」(座長・尾崎護元大蔵事務次官)に出席し、自らの辞任で積み残しとなる国の公文書管理強化について、自虐的な表現を交えてあいさつした。

 公文書管理の強化は、首相の肝いり政策の一つ。05年3月には公文書館推進議員懇談会を発足させ、代表世話人を務めたほど思い入れも深い。首相は「言い出しっぺでありながら、完成を見ない立場でございます」と、出席した委員一人一人に目を配り、何度も頭を下げて恐縮した。

 さらに公文書管理のあり方について「将来の国民に分かってもらえるようなものを(残したい)。あの時代は、2008年はどうだったとか……。急に総理大臣が辞めちゃったとかね」。脱線気味のあいさつに、委員からは失笑も漏れた。【木下訓明】

(引用終)

この発言、お気楽な放言であると思われているようだ。前後の文脈がわからないので簡単に判断できないが、この部分だけ読めば、軽いと取られるのも確かだろう。
でも、これまで福田康夫個人がどれだけこの問題に深く関わってきたかを追ってきた私には、福田首相の言っていることは、笑わせながらも本質を突いている。
つまり、公文書を残すということは、恥ずべき事であろうとも残さなければならないということなのだ。
今の公文書の保存体制は、官僚側に捨てるか残すかの権限があるので、省庁に都合の悪いことは隠蔽されてしまう。
また、隠蔽しようとしなくても、ろくな管理体制を取らないが故に、後から問題が発生している(年金問題が典型例)。
福田首相のこの発言は、公文書管理問題に彼が本気で取り組んできたからこそ出る「軽口」であるのだ。

私には、たまたま日程的に有識者会議があったということもあるだろうが、辞めた直後に敢えて出席することで、この問題がマスコミに取り上げられるように仕向け、関心をつなごうとしているようにみえる。(少し好意的に読みすぎかな?)
おそらく、他の問題はまだしも、この公文書管理問題については、自分の手で完成させられなかったのは無念だったのではないだろうか。

しかし、かえすがえすも、安倍晋三が首相になったときに福田がなっていればと思うと無念でならない。
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