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公文書管理委員会メンバー交代 [2012年公文書管理問題]

公文書管理委員会の任期が7月5日で満了し、新たに6日に新メンバーが公表された。
http://www8.cao.go.jp/koubuniinkai/iinmeibo/iinmeibo.pdf

メンバーは以下の通り。

宇賀克也(東京大学大学院法学政治学研究科教授) 行政法
江上節子(武蔵大学社会学部教授) 企業組織論・情報戦略論
加藤陽子(東京大学大学院人文社会系研究科教授) 歴史学
杉本重雄(筑波大学図書館情報メディア系教授) 図書館情報学
野口貴公美(中央大学法学部教授) 行政法
御厨貴(東京大学先端科学技術研究センター客員教授) 歴史学
三宅弘(弁護士) 行政法
(○は新任)

交代したのは、三輪真木子氏(放送大学教授、図書館情報学)と石原一則氏(神奈川県立公文書館資料課長、アーカイブズ学)の2名。
三輪氏は、私が会議を傍聴していた印象だと、他のメンバーと比較して、そこまでこの分野に熱心というわけではないのかなと思っていたので、交代は順当なのかなと。
石原氏は次の任期中に公文書館の定年が来てしまうということで交代となったようだ。

その代わりに就任したのは江上節子氏と宇賀克也氏。
おそらく江上氏が三輪氏、宇賀氏が石原氏の後任ということなんだろう。

江上氏は私は良く存じ上げないが、企業組織論や人材育成という所を専門とする実務家教員のようです。
http://www.musashi.ac.jp/modules/gakubu_sociology/index.php?content_id=102
公文書管理法の定着をどう図っていくかというのを考える際に、組織論ができる方が必要だという観点から選ばれたのかなと思われます。

宇賀氏はこの業界では言わずとしれた情報公開法や公文書管理法などの行政法の大家。法律解釈本は数知れず。
むしろ今まで入っていなかったことがおかしいぐらいの方ではある。

新任の方の選択意図はよくわかるので、良い人事なのではないだろうか。
ただ、アーカイブズ系の方がこれで誰もいなくなったのはバランス的にどうかなと思う。
加藤氏や三宅氏あたりがいるから、そこそこはカバーできるとは思うけれども。

他のメンバーは留任。思ったよりも留任者が多かったなという印象。
政権が代わっていなかったというのも大きかったかもしれない。

御厨氏が留任したので委員長も留任でしょう。
三輪氏が勤めていた委員長代理は、メンツ的に三宅氏でしょうか。

継続性はかなり担保されそうなので、その点は安心しました。

追記7/24
委員長代理は三輪さんの後任の江上さんがそのまま就任しました。
http://www8.cao.go.jp/koubuniinkai/iinkaisai/2012/20120718/20120718youshi.pdf
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