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『国家と秘密 隠される公文書』ほか刊行 [2014年公文書管理問題]

2014年10月17日(金)に集英社新書から『国家と秘密 隠される公文書』が発売されます。



内容は、公文書管理制度から見た秘密保護法制についてです(下記参照)。

久保さんと私で意気投合して書いた本です。
二人とも、特定秘密保護法案の昨年の議論を見ながら、賛成する側も反対する側も、あまりにも前提となる公文書管理制度の知識が欠けていることに不満を持っていました。

久保さんも私も、スタンスは特定秘密保護法に反対の立場ですが、本の趣旨としては、最低限この内容は踏まえた上でお互いに議論しようよということを書いたつもりです。
なので、特定秘密保護法に賛成される方にも手にとっていただけるといいなと思っています。

また、15日には、『歴史評論』2014年11月号が刊行され、「日本における秘密保護法制の歴史」という論文を書いています。。



秘密保護法制の歴史を、明治から現在までザックリと整理したものです。
上記の新書の補遺のような形になりますので、合わせてお読みになると制度への理解が深まるかと思います

よろしければお手にとって下さいませ。


久保 亨・瀬畑 源『国家と秘密 隠される公文書』集英社新書、2014年10月

内容紹介

情報公開の世界的な流れに逆行!

特定秘密保護法施行で
葬られる歴史と責任!

国民の「知る権利」を軽んじ、秘密が横行する権力は必ず暴走する――。
第二次世界大戦敗戦直後の軍部による戦争責任資料の焼却指令から福島第一原発事故にいたるまで変わらない、
情報を隠し続けて責任を曖昧にする国家の論理。この「無責任の体系」を可能にするものは何か?
本書はその原因が情報公開と公文書の管理体制の不備にあることをわかりやすく説明する。

そして、世界の情報公開の流れに完全に逆行した形で、2013年末に可決された特定秘密保護法の問題点と今後を展望する。
行政の責任を明確にし、歴史の真相を明らかにするための一冊。

「知識は無知を永遠に支配する」
ジェームズ・マディソン(米国第四代大統領)

〈目次〉
序章 もともと秘密だらけの公文書――情報公開の後進国日本 久保亨
第一章 捨てられる公文書――日本の公文書管理の歴史 瀬畑源
第二章 情報公開法と公文書管理法の制定 瀬畑源
第三章 現代日本の公文書管理の実態と問題点 瀬畑源
第四章 公文書館の国際比較 久保亨
第五章 特定秘密保護法と公文書管理 瀬畑源
あとがき 公文書と共に消されていく行政の責任と歴史の真相 久保亨/瀬畑源


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